猫と車と落とし噺

前回の続きです。


みどり〜、

今度はかき氷屋さんかい？




世の中のニーズをキャッチするのが商売の基本ですニャ。


また、難しい事言ってるねww

でもおまえは冷たいものが苦手じゃなかったっけ？


毎日、こうも暑かったら昼寝も出来ないニャ。

冷たい氷に囲まれていたら少しはマシじゃニャいかと・・・

なんだ、儲けることが一番じゃないんだww

違うニャ！

儲かって涼しくなれば一石二鳥だと思ったニャよ。

世の中かき氷のタレみたいに甘くはないんだよ。



そんな事は解ってるニャ！

みどりも甘い商売からは卒業するニャよ！


ほほぉ〜！

ついに気づいたか！

ということはここのかき氷は期待できそうだね！

当たり前ニャ！

一切の甘えを廃して作り上げた逸品ニャよ。

そうかいそうかい、

わかった、その逸品を頂こうじゃないか！


で、どんな味があるんだい？


メニューはこちらですニャ！



ん？

どこだ？


ほらほら、

メニューが降りて来るニャよ〜。


え？


どこに？




ほ〜ら、ほ〜ら、

メニューの登場ですニャ〜！


あれれ？

何か降りてきたぞ？





ウチはメニューもエンターテイメントニャ！

こりゃ面白いねぇ〜。

メニューが提灯なんだ？

しかも天井から降りて来るとは！


みどり〜、

これは楽しいよ〜♪


じゃじゃぁ〜んニャ！



みどり、おまえの本気が伝わって来るよ。


よしよし、

え〜と、タレは３種類ってことか？


そうニャ！

まずは奇をてらわずにかき氷の定番のタレで勝負ニャ！



うんうん、

その考えは正しいよ。

あえて正攻法で勝負する。

おとっつぁんも大賛成だ！


どの味にするニャ？


そうだな、

じゃぁ、おとっつぁんも正攻法で頼むとするか。

「赤」でお願いするよ。

解りましたニャ。

少々お待ち下さいニャ。




驚いたねぇ〜。

ま、みどりもやれば出来るという事だ。


しかし、かき氷なんて久しぶりだね。

イチゴ味のかき氷なんて何十年ぶりだろう？


楽しみだなぁ〜・・・



シャリシャリシャリシャリ！


氷を削る音が聞こえるな。

この音がいいんだよなぁ〜。

で、食べる時にもシャキシャキ音がしてね。

かき氷は半分は音を食べるようなもんだからね。


まだかな？

待ち遠しいなぁ〜。




お待たせですニャ！



おっ！ 来たか！

みどり〜、待ちかねたよ〜。


ん？

何か乗ってるね？


かき氷に似つかわしくないものが乗っている様子。

これはいったいなんでしょう？

次回に続きます。




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