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2014.01/10 [Fri]
大瀧猫
え〜、
皆様すでにご存知だと思いますが、
大瀧詠一さんが65歳の若さで他界されました。
あたしの世代の音楽好きは、
みんな彼に少なからず影響を受けていると思いますね。
日本のロック&ポップスの黎明期に、
その骨格を形作った第一人者と言っても過言ではないでしょう。
マニアックという言葉では表現できないほどの洋楽への造詣は
どんな専門家も彼にひれ伏したと言います。

三ツ矢サイダーに代表されるCMソングは
それまでの商品名を連呼するだけの稚拙なものを
鑑賞に値する音楽に格上げし、
コマーシャルの世界そのものを芸術性あるモノへ進化させました。
一般的には代表作「ALONG TACATION」のイメージで
リゾートミュージックの第一人者と認知されていますが、
それは彼が表舞台で活躍していたほんのわずかな時代だけのこと。
実は洋楽と同じか、
またはそれ以上に彼が愛したのが日本の昭和歌謡なのです。
このジャンルにおいても、
彼の知識には右に出る者がいなかったといいます。
クレイジーキャッツや小林旭の音楽性を高く評価し、
そのエッセンスを自身の作品に盛り込んだ初期の作品には
のびのびと音楽を楽しむ彼の活き活きとした姿が垣間見られます。
「冬のリビエラ」「熱き心に」は
昭和歌謡に対する彼なりの敬意の表し方だったのだと思いますね。
また、「音頭」の第一人者ともよばれ、
「イエローサブマリン音頭」「クリスマス音頭」など
多くの音頭の名作も遺しています。
「ALONG TACATION」で固定化されたイメージを嫌い、
その呪縛から抜け出せなかった事が
早くから彼を事実上の「隠居状態」にさせてしまったといいます。
”自分が創りたい音楽が、周囲の要求とかけ離れてしまった”
当時の大瀧さんの言葉が今でも心にのこっています。
美しいメロディーラインと透き通るヴォーカル、
それと相反するコミカルなエッセンスが堪らない魅力でありました。
さて、私の大瀧詠一ベストソングですが、
「ROCK'N' ROLL 退屈男」という曲です。
この曲に大瀧さんの魅力の原点があると思っているんですね。
ポップでコミカルでサラリと美しい。
この曲とともに「じゃあね!」と天国に去って行かれたような気がします。
機会があればぜひ御視聴ください。

日本の音楽史に大きな足跡を残された
大瀧詠一さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
でもやっぱりALONG TACATIONは名作ですね。

今でも古さを全く感じさせない、
永遠のベストサマーソング集です・・・
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NoTitle
タイヤチェーンのシャンシャン鳴る音とリエゾンして・・・
久しぶりに聴いて青春時代にタイムスリップしました。
合掌