Entries
2013.09/17 [Tue]
獅子顛末 其の壱
え〜、
お気づきの方も多かったと思いますが、
今年最大のイベントとは、
東京に次の愛車を引き取りに行くことでした。
そしてそれは、
昨年の春に他界した、兄の愛車だったのです。

Peugeot 307cc S16
きわめて生産台数の少ない、
プジョーの中でもスパルタンなこのモデルは
マニアの間で特別人気の高いモデルであります。
車のご紹介は次回に譲るとして、
今回はこの車があたしの愛車となるまでのいきさつを
かいつまんでご報告したいと思います。
他界する数日前、
兄は長男と固い約束をしたのでありました。
それは愛車プジョーを長男が乗り継ぐということ。
兄と違い、全く車に興味のなかった甥。
並々ならぬ決心であったことは想像に難くありません。
兄もあたしも子供の頃から車が大好き。
しかも二人ともスーパーカー世代ど真ん中。
幼い頃から「俺はあれに乗る」「僕はこれ」と
大人になった時の夢を二人で競うように語り合っていました。
でも最近の若者はそうではないですね。
車にはあまり興味が無く、
ましてやスポーツカーなど論外。
そんな甥っ子が父を想うがゆえに下した結論。
あたしは嬉しかったですね。
ただ、義姉は反対していました。
両親も反対しないまでも難色を示していました。
スポーツカーは危険だし実用性に乏しいこと。
何よりも若い甥には分不相応なことを気にしていたのです。
でもあたしは兄との約束を守ることが一番だと、
義姉と両親を説得、
でもいずれはあたしが引き取ることになるのかな?
と、少しは感じてはいたんですね。
甥は今年の3月に免許を取得、
プジョーで公道デビューを果たしたのです。
兄が毎年参加していた、
クラブのミーティングにも参加。
兄の一番の趣味である車の世界を体感し、
その魅力に少しずつのめり込んでいったかに見えました。

でもやはりこの車は特別な車。
基本的に車に興味の薄い甥には
「お父さんの形見」以上の魅力を
この車に見いだせなかったのかもしれません。
友達と遊びにいったり、ジムに通ったりする時は、
父が所有しているトヨタエスティマを借りて乗っていました。
プジョーは左ハンドルでマニュアルのスポーツカー。
エスティマは右ハンドルでオートマのワンボックスカー。
どちらが便利で楽な車か?
問うのは野暮というものですよね。
次第にプジョーは
家のガレージでほこりをかぶることが多くなり、
月に一度くらいしか乗らなくなっていきました。
その様子を見かねた義姉から
6月頃にメールがあり、
「プジョーを引き継いでくれない?」
状況は理解していましたが、
あたしは兄との約束があるから
甥が自分から「おじさん、引き継いで」と言うまで
それは出来ない、と言いました。
その後、よくよく話を聞いてみると、
甥も今のままではプジョーが可哀想だし、
「お父さんもきっと悲しんでいる」
と感じているようでした。
でも自分はプジョーを中心とした生活は出来ない。
誰かに「プジョーを手放しなさい」と言って欲しかったんですね。
そしてその相手はプジョーの「相続権第二順位」を持つ、
「おじさん」であるあたしだったのです。
で、盆休みに上京したとき、甥と食事をしながら
「プジョーは俺が引き取るけどいいか?」
と切り出しました。
甥は即座に「うん、そうしてほしい」と答えました。
父親との固い約束を「ほどく」ことができるのは
叔父であり、プジョーを引き継ぐことの出来る
あたししかいないと彼は思っていたのかもしれません。
という顛末で、
先日の三連休に再度上京し、
プジョーを引き取るための
様々な「儀式」をクリアしていくこととなるのです。
その儀式とは?
お長くなりましたので
その噺は次回に譲ることといたします。
※画像の無断転載を禁じます。
※コメントへのご返事はお休みさせていただいております。
また、皆様のブログへのコメントも不定期にさせていただいております。
ご理解のほどよろしくお願いいたします。
面白いと思われた方
応援よろしくです!
↓


どうかごひいきに!
アロマテラピーサロン
「コーラルリーフ」のHPです。
どうぞよろしく!

スポンサーサイト
NoTitle
そして
お兄さんと弟であるやらいちょうさん。
やらいちょうさんと甥っ子である長男さんの
男同士の繋がり、約束のすべてが詰め込まれた車。
きっとこれからのやらいちょうさんの世界を彩り豊かにしてくれる車になる事でしょう!
これからの車ライフも是非記事にしてくださいネ^^!
それから、830キロドライブ、お疲れ様でした!!