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2012.03/17 [Sat]
兄の病名
兄が亡くなって二週間が経ちました。
まだまだ現実の事として完全に受け入れられませんが、
血を分けたただ一人の兄弟を亡くしたという重い事実は、
確実に心の奥底に刻まれました。
皆さんのコメントの中に「癌の発見が遅れたのですか?」
とのお問い合せもありましたので、
今回は記録の意味もかねて兄の病気について記したいと思います。
兄が最後に広島へ来たのが昨年のゴールデンウィークでした。
卒業以来の中学校の同窓会に出席するためでしたが、
当然、私の家に泊まり、酒を酌み交わし、昔話に花を咲かせました。

その後、8月の終わり頃に、腰のあたりに痛みを感じ始めたそうです。
痛みは日に日に増していき、9月中頃には我慢できないほどになっていたそうです。
当然、病院にもかかり、マッサージも受けたそうですが、
病状は良くならなかったそうです。
そしてついに自分では歩く事さえ難しくなり、
父に最寄り駅まで車で送り迎えをしてもらうまでになりました。
そして10月下旬、あまりにもおかしいという事で、
やっとMRIを受けたのですが、そこで病名が発覚。
その病名とは腰部の「横紋筋肉腫」。
非常に発症例の少ない病気で、
主に10歳以下の子供に発症する事が多く、
成人で発症する事はごく稀な事だそうです。
その後、検査を進めたところ、
すでに肺全体に癌が転移しており、手の施しようが無い状態でした。
年明け早々に、築地の「国立がん研究センター中央病院」に入院。
抗がん剤の治療などを開始したのですが、
残念ながら効果が認められず、治療は打ち切られました。
私が初めて病後の兄に逢えたのはその後でした・・・
(受験を控えた息子と娘に病状を知られまいと、私にも病気の事を隠していたためです)
初期はただの腰痛だと思い込み、
また痛みが増しても腰痛の悪化した状態だとしか思わず、
専門医の診断やMRI検査が遅れた事が病気の発見を遅らせ、
最悪の状況を招く結果に至ったのかもしれません。
最終的には肺全体に転移した癌が致命傷となったのです。
腰の横紋筋肉腫だけの状態で発見できていれば
一命はとりとめていたかもしれません。
ただ、あまりにも悪い状況が重なりすぎて、
今考えても仕方の無い事だったのかもしれません。

思えばゴールデンウイークの頃からすでに病魔に冒されていたのかもしれません。
後悔しきれませんが、運命として受け止めるしか無いと思っています。
癌は早期発見すれば直る病気。
多くの人がそう認識しているでしょう。
でも「まさか自分が」と思っている人が多い事も事実。
どうか皆さん、定期的に検査を受けて、
ちょっとした体の異変があれば病院にかかるようにしてください。
兄のように不幸な結果を招かないために・・・


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NoTitle
もう末期のガンでした
どこのガンだかは聞かなかったですが・・
自覚症状が出た時には遅いということもあるようですね
若いから進行も早かったのでしょう
その方は40代の方でした。
まめに健康診断をするしかないのかな?
一人で多くの方が早期発見、早期治療が出来ますように・・
私自身も気をつけなきゃと思いました